
私が現在政治活動を展開している新潟県第4選挙区には、「栃尾の織物」と「見附のニット(編物)」という2大繊維産地があります(正直なところ、私は昔から自分の着る服には無頓着で、「織物」と「ニット(編物)」に違いがあるということすら分からず、今回の訪問でその違いを初めて知ったほど…その違いについては今回の話の本筋から離れますので割愛しますが、ご関心のある方はこちらをどうぞ)。
このうち、今回は「栃尾の織物」の話題をば…

少し旧聞に属する話題となりますが、今回の話題に触れるきっかけとなった栃尾の織物メーカー「山信織物」さんにお邪魔したのは今から1か月くらい前のことでした。
工場に整然と立ち並ぶ機械の数々…
そして、それらの機械を自らの手足の如く操る職人さん達…
そこには、確かな技術が息づいておりました(関連記事はこちら)。

でも、繊維産業といえば、我が国においては苦戦を強いられている分野の代表格であり、栃尾の織物産業もその流れに抗うことができず、かつて100社以上が加入していた栃尾織物工業協同組合の会員は現在11社、生産高を紐解いても昭和59(1984)年の約408億円をピークに、平成29(2017)年は約30億円と、数字だけを見れば相当厳しい状況に追い込まれているであろうことは想像に難くありません。

ですがっ!
山信織物さんからお話を伺ってみると、まだまだ反転攻勢に打って出るだけの可能性がかなり秘められていると確信しました。
そう確信した理由は幾つかあるのですが、その最たるものは、①問屋ではなくメーカーであるということと、②製造している製品のほぼ全てが生地そのもの(=BtoB)であり最終製品(=BtoC)にはほぼ手を染めていないということ。
これはもう、伸びしろが無茶苦茶あるということにほかなりません!
後は、今の三条の鍛治業界が中川政七商店の中川政七さん、methodの山田遊さんという「ブランディングデザイナー」という伴走者を迎え入れたことによって再生どころか活況を呈する状況に至ることができたように、良き「ブランディングデザイナー」と巡り合うことだけっ!(この「巡り合い(+伴走に要する費用支援)」こそ、政治行政の役割であるというのが私の信条なのですが、その点については改めて…たぶんYouTubeチャンネルにて…)
この巡り合いの仲介者こそ、私がやるべきこと!
そんな折、偶然にも旧知の「ブランディングデザイナー」から新著を送っていただきました。
この中で紹介されていた実践例がまさに近似値!
ということで、明日はそのことを紹介したいと思います。