
さて、琵琶湖の話。
琵琶湖は460本の河川が流入している一方、流れ出るのは瀬田川たった一本!という地形上不安定な環境に置かれています(正確には明治期に開削して今も現役稼働中の琵琶湖疏水はありますが…)。
このため、下流域の京都大阪を守るため、その瀬田川さえ洪水調整のため流出制限をせざるを得ない状況も…
こうした不安定な状況を極力回避できないかと考え、瀬田川自身への負担が集中しないよう、琵琶湖の直下流で瀬田川と合流する大戸川流域に大戸川ダムを目下工事しております(しかも、環境に優しい流水型ダムという形式を採用しております)。
それでも、ボトルネックになりそうなのが写真の鹿跳渓谷です。
日本一の湖沼である琵琶湖の水をこの狭い河川幅で一気に背負うとは…
こちらも難工事となるのは必至ですが、滋賀県の皆さんの生命財産を守るため、国土交通省として頑張っていかなければなりません。
