
愛媛県への公務出張の続きを…
大洲城といえば、1泊120万円でお殿様(お姫様)気分で天守閣に泊まれることで有名ですが、まちづくりに取り組んでいる方々にとってはそれは販売促進の一環に過ぎず、メインは空き家が急増する旧城下町において、空き家を高級宿泊施設にリノベして価値を再生させた上で賑わいを取り戻すというのが主戦場となっております。
話を伺っていると、地域まちづくり会社と行政、そして高級宿泊施設に通暁しているホテル運営会社との見事なまでの適切な役割分担(そして情熱!)が成功を導き出したことがよく分かるのですが、それに加えてもう1つ欠かすことのできないプレイヤーの存在を触れないわけにはいきません。
それは地域金融機関(この場合では伊予銀行)。
事業を起こすには初期投資が必要となります。
しかも、かなりまとまった投資額が…
私たちもその負担が少しでも軽減できるように財政支援を行っているのですが、それでも投資全体に足る規模にはなりません。
そこで、地域金融機関に資金融資を仰ぐのですが、誤解を恐れずに申し上げれば、「スタートアップ」とか「地域貢献」とか耳障りの良い言葉とは裏腹に、その審査は前時代的で、金融機関側が一切のリスクを取ろうとはせず、事業計画が(初期投資さえクリアできれば)現実的なものであったとしても担保がなければ融資をしないというのが悲しい哉実態であります。
しかしながら、伊予銀行は違いました。
審査は難航したものの、「地域の夢を実現するために役に立つのが我々地域金融機関の務めだ」との当時の頭取の大英断で、融資が実現できたのだとか…
いやぁ〜、全国の地域金融機関にも見習ってもらいたいものですな…
このテーマで一番の収穫となりました。