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国会答弁の流れの続きを…

答弁前日までの官僚の皆さんのご苦労が終わり当日を迎えると、いよいよ私たちの出番となります。

まずは、いわゆる答弁レク。

答弁書をベースに答弁ラインの確認を行います。

私の場合、1テーマ15分程度といったところでしょうか。

この答弁レクで私が心掛けているのは、答弁書の一言一句の確認ではなく、質問者の課題意識の把握とそれに対して「できること」「できないこと」の理解です。

何故ならば、人間同士のやり取りなので、必ずしも質問取りレクどおりの質問になるわけでもなく、本質を咀嚼しないと、答弁できないか、ミスリードを招きかねない答弁となってしまうからです。

こうして、いよいよ本番を迎えるのですが、質疑時間には制約があるため、空振りに終わることもあり、その際には、答弁作成に多大な労力を費やす職員に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

このブログを読んでいただいている方々の中には、「自分の言葉で語れ」「官僚に頼るな」とお考えになっているかもしれませんが、答弁の殆どは政府という組織を代表してのものであり、かつ、政治的意思が既に確定しているものであることにご留意いただき、この流れの方が(働いている会社内部での意思決定同様)合理的であることにご理解いただければ幸いです。