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政務官になると、首相官邸で開催される閣僚会議に大臣の代理の立場で出席することが時折あります。

先日、とある閣僚会議の様子を写真付きでXにポストしたところ、その写真に映り込んでいた議事次第に気付いた方から「そんなに短い会議の意義って?」というご指摘をいただきました。

たしかに…

官邸で開かれる会議には10分から15分程度で終わるものが少なからずあります(少なくとも、私のような政務官が代理出席する会議は殆どその程度で終わる超短時間会議です)。

ですので、ご指摘はご尤もなのです。

では、何故、そんな超短時間会議を開催するのか?

それは「最終決定する」ことに意味を持つからなのです。

その会議が開かれるまで、その会議体を構成する組織間で意見集約、或いは意見調整が行われ、その帰結の場が「最終決定する」閣僚会議なのです。

でも、それならば、わざわざ集まらずに、持ち回り開催やウェブ会議でいいのでは?と疑問に感じられる方もいらっしゃると思います。

たしかにその通りで、実際、数多くの閣僚会議が持ち回り開催(書面を以って開催したこととするもの)の形式を取ります。

他方、当該決定を積極的に知っていただいた方が効果的と考えられるものについては超短時間でも対面会議となる傾向があるようです。

写真は閣僚会議終了後に総理が発言している様子ですが、総理の前には報道陣がズラリと並んでいます。

ちなみに、この会議では、新たに福島県の飯館村などの一部区域を3月末を以って避難指示を解除することを決定するものであったため、福島県の皆様に特に知っていただきたいという想いがあったものと推察されます。

ほんの少しだけ、官邸を巡るトリビアを紹介させていただきました。