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さて、八十里越の現地視察についてですが、先日の三條新聞さんの記事に寄せたコメントがやはり纏まっていると思うので、まずは再掲したいと思います。




今回の視察は、工事の工程上、供用予定の新道を奇跡的に一気通貫して走破できるタイミングがあるということで急遽設定いただきました。

実際に走行してみると、本当にあっという間に只見町から三条市に辿り着き、県境トンネルはもちろん、大部分のトンネルや橋梁が工事中だった頃から取り組んできた私にとっては実に感慨深い視察となりました。

只見町では旧知の方々とも交流させていただき、改めて、時空を超えて再び越後と会津が繋がることへの強い期待を国土交通大臣政務官としても重く受け止めたところです。

今後は、八十里越区間内の至る場所に残っている開通に向けた仕上げの工事について、手順を間違えるとなかなか完成に辿り着けなくなる複雑で難解なパズルを解くが如く、慎重に進めていく局面に入ってまいりますが、皆様の期待に応えるべく、一刻も早い供用開始に向け、万全を期して取り組んでまいります。



それにしても、一度も工事用道路を迂回することなく、供用予定の新道を通り抜けできたことは本当に感無量でした。

八十里越の開通を待ち望みつつ他界してしまった数多くの方々、今もなお待ち続けている方々の謂わば様々な思いを背負っての事実上第一号となる峠越えですから、尚のことであります…

それにしても、実にあっという間に越境できることを実感できました!

公式資料では、三条市から只見町までの移動時間が157分から79分へと圧縮されるとありますが、実際の工事区間の通過時間は本当にあっという間!

この「あっという間」を実現するために、国土交通省、新潟県、福島県、そして何よりも、工事に携わった作業員の方々が半世紀に渡って苦労に苦労を重ねてきたのかと思うと、本当に頭が上がりません。

もちろん、八十里越区間の開通は越後と会津を結ぶという視野の狭い効果に止まりません。

ものづくりのまち燕三条地域は北関東と強いサプライチェーンで繋がっているのですが、八十里越経由の新たなルートの誕生は生産性の向上にも著しく貢献することが期待されております。

まさに、私たち「人」にとって不可欠な生活、経済に直接好影響を与えるのが八十里越です。

単なる「コンクリート」ではありません。

1日も早い開通に向け、この地に尽くしてまいります。