「七色の煙」「死の海」と化した劣悪な環境汚染から見事なまでの自然環境を取り戻した北九州地域。
その過程の中で、北九州地域はただ単に自然環境を取り戻すことに留まらず、資源循環に向けた取組にも果敢に挑戦いただきました。
その一つが、当時全国的に社会問題化していた高濃度PCB廃棄物の取扱い。
なかなか理解醸成いただくことが困難なこの高濃度PCB廃棄物処理の広域受入れについても、全国的な課題を克服すべく手を挙げていただきました。
このことがいかに困難な道のりであったかは、受入れの決定に至るまでに開かれた住民説明会の回数が数百回レベルに達したことからも容易に推察できます。
北九州での広域処理については、本年3月末にお陰様で無事役割を終えることができたのですが、せめて感謝の思いを直接お伝えしたいと、先日、北九州市の武内市長さんのところへお邪魔させていただきました。
この局面において私たちが成し遂げなければならないのは、いささかのトラブルを起こすことなく解体工事を完遂して有終の美を飾ることです。
それこそが長年にわたる北九州地域の皆様方への感謝の具現化だと思っております。
そして、それは最後まで広域処理を続けていただいている室蘭市さんへの信頼醸成にも繋がるものと確信しております。
いずれにしても、北九州市民の皆様方、これまで本当にありがとうございました。
これからも引き続き宜しくお願い申し上げます。