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7月13日。

私たち三条市民にとっては忘れ得ぬ日です。

しかも今年は節目の年。

あの忌まわしき7.13水害から20年が経過しました。

先ほど「節目」という言葉をさりげなく使いましたが、私が尊敬してやまない三条市防災対策総合アドバイザーを務めて頂いている東京大学の片田特任教授によると、「20年」という年月は「防災教育と地域防災が連動した防災活動を開始する時、特に最初は大人たちの熱意と努力なしには続けられません。これを続けるのは容易なことではありませんが、10年続けるとその大人たちの元で育まれた子供たちは、避難や防災に関する活動を当然のこととして身に付けていきます。さらに10年するとその子供たちにも新しい家族ができます。家族や地域の中で災害に備える環境に育まれた世代が新しい世代(子供)を持つことで、地域の中で災害に備えることが当然の行い(文化)として定着するのです」という観点から極めて重要な「節目」なのです。

私たちは果たして、7.13水害から得た苦い教訓を20年という長い道のりを弛まなく防災に向けた取組を続けることによって、防災文化に昇華させることができたのか、それとも忘却の彼方に置き去ってしまったのか…

私たち1人ひとりが確認する大切な日だったと思います。

それが当時犠牲になってしまった9名の方々に私たち残された市民がしなければならない最大の供養だと信じて…