このブログを続けていく以上、5月1日の水俣病犠牲者の追悼慰霊式のあとの懇談の場で起こしてしまった私どもの不祥事を避けて通るわけにはまいりません。
この度私どもが起こしてしまった取り返しのつかない行為について、環境省の一員として、政務三役の1人として、心よりお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
これまで様々な葛藤がある中、それでも少しずつ少しずつ対話を重ね、ほんの僅かながらも徐々に徐々に積み重ねてきた信頼関係を、水俣病を始めとする四大公害を発足の原点とする環境省が自ら壊してしまったことは真に慚愧に耐えず、今般の不祥事により傷付き、怒りに震えていらっしゃる方々のお気持ちを考えると、言葉も見つからず、ただひたすらお詫び申し上げるほかありません。
伊藤大臣も申し上げているとおり、水俣病は私たち環境省の原点です。
一瞬で失ってしまったこれまでの関係を再び積み上げていくことの困難さは重々承知しておりますが、組織を上げて取り組んでいかなければなりません。
今月末には、四大公害の1つである新潟水俣病に関する式典が新潟県主催により執り行われます。
本件について、先日の衆議院環境委員会において、伊藤大臣より「新潟水俣病に関する式典については日程が許せば、地元新潟県選出の国会議員でもある国定政務官を派遣することとしている。国定政務官に地元の声を丁寧に聞いてくるよう指示したところである」との答弁があったとおり、単に式典に参加するに留めることなく、時間の許す限り被害を訴えておられる方々からのお話を直接伺うべく、調整に入ったところです。
もちろん一朝一夕に事態が収束するなどと毛頭考えてはおりませんが、長らく対話が途絶えていた新潟水俣病についても十分に意を用いてまいります。
この度の不祥事について重ね重ねお詫び申し上げますとともに、政務三役レベルで現時点で対応することについて以上のとおり報告申し上げます。