
先日、弥彦村さんの自動運転バス「ミコぴょん号」に試乗してまいりました(試乗に際しては、本間村長さんを始めとする関係者の皆さんに大変お世話になりました。本当にありがとうございました)。
実証実験を行っている現段階での本取組の自動運転レベルは「ドライバーによる監視付の自動運転」に相当するレベル2段階で、政府が目指す「完全自動運転」のレベル4には達しておりませんが、政府が当座の目標としている「令和9年度までに100ヶ所の地域で自動運転移動サービスの実現」に弥彦村は既に大きく貢献しているだけでなく、通年運行を既に実現している弥彦村は最先端地域10ヶ所の一角を占めるほどの存在と化しております。
と、定型的に現況を書き綴ってみましたが、実際に試乗してみると、弥彦村さんがかなり意識的に、抑制的に敢えてレベル2からのスタートを模索したことが窺えます。
何故ならば、弥彦村さんが「自動運転というこれまで体感したことのない新たなサービスを利用する際に生ずるユーザーの不安感」の払拭に相当気を配っていることが随所に見受けられるからです。
その最たるものが運転補助員の存在。
やはり運転手がいない乗りものに自らの身体を委ねることには抵抗を覚えます。
例えば、信号のある交差点への進入。
完全自動運転であれば目に見える形での運転操作は行われませんが、それではまだまだ自動運転に馴れない利用者は不安を覚えてしまいます。
そこを弥彦村さんはレベル2段階であることを逆手に取り、信号のある交差点では必ず運転補助員が運転操作をすることで、その心理的ハードルを下げることに努めているのです。
もちろん、最高の不安解消手段であるコミュニケーションも運転補助員の存在があってこそ!
これぞ、デジタルとアナログの最適な組合せ!
観光地でもある弥彦村さんにとっては無限の可能性を有する新たな交通手段です。
これからもお手伝いさせていただきながら、夢の実現に参画できればと考えております。