
最近、PFASという略語を耳にする機会が増えてきているようになっていませんか?
PFASは有機フッ素化合物のことで、私たちの身の回りにも様々な用途に使われており、その種類は1万種以上あります。
このうち、PFOS、PFOAと呼ばれる化合物については、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されているほか、また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。
しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。
このPFASが世間で何故今話題に上がるようになっているのかですが、私は、この「現段階ではよく分からない」というモヤモヤ感が恐らく世間の関心を引きつけていると思うのです。
先日、各務原市の浅野市長さんが環境省に要望にお越しくださいましたが、その時のマスコミの多さにそれを感じます。
環境省では、公共用水域や地下水における暫定目標値として PFOSとPFOAの合算値で 50 ng/L と定めつつ、この研究途上の分野の開拓に関係機関とともに取り組んでいるところですが、例えば、各務原市、岐阜県さんのような意識の高い市町村さんや都道府県さんと一緒になってロールモデルが組成できればと考えております。