「三条市長日記」以来、一応続けている超不連続シリーズの読書感想文。
今回ご紹介するのは前豊岡市長の中貝さんの著書「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」です。
中貝さんといえば、三条市長時代、水害サミットの代表発起人の兄貴分としてご指導を仰いだだけでなく、お世辞抜きに、その卓越した行政運営手腕や政策立案能力、そしてその底流にあるまちづくりに対するしっかりとした概念整理と並外れた情熱に絶えず圧倒されながらも、学び盗むこと数知れずだった、本当に数少ない指折りの、今もなお尊敬して止まない市長さんだったのですが、そんな中貝さんがそのエッセンスを言語化してくださいました。
これは読まないわけにはいかないでしょう。
で、読んだ感想ですが、少なくとも地方行政に携わる、或いは関心を持っている方々は必読ですし、感想を言うべき箇所を抜き出すことなど不可能なほど、その全てが染み入る内容です。
ただ、敢えて申し上げれば、本書は中貝市政が取り組んだ「コウノトリも住めるまちづくり」「観光を通じたまちづくり」「深さを持った演劇のまちづくり」「ジェンダーギャップの解消」を通じた「小さな世界都市」づくりの道のりが主な構成となっているのですが、中貝さんの口から直接教えを請わなかった「ジェンダーギャップの解消」は目から鱗の連続でした。
どれほど目から鱗だったかといえば、先日の三条マルシェで出会った三条市の職員に本書の読破を強要してしまったほど!
とにかく、おススメの一冊です。
それぞれの地域に必ず有益なヒントを与えてくれるはずです。
是非どうぞ。