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先日も白根郷土地改良区の皆様のご案内で、新潟市南区の園芸農家(水沢園芸さん)にお邪魔してまいりました。

水沢園芸さんはいわゆる鉢物屋さんで、苗木屋さんから柑橘類などの苗木を仕入れ、数年間育て、柑橘類であれば果実を付けるタイミングで、ホームセンター等に卸す業者に販売するという立ち位置で農業経営されております。

限られた時間での訪問でありましたが、水沢さんのお陰で、この業種は規模の経済が成り立ちにくい構造であることなどを論理的に解説いただき、本当に勉強になりました。

今回の学びは自民党の部会での議論に反映させていただきたいと思っているのですが、この園芸の枠を超えてこの場の皆さんで意見交換していた際に印象に残ったことを1つだけ…

それはとある関係者が語った「人の口に入れる(消費者に売る)農産物を生産している農家よりも、農家に売る農産物を生産している農家の方が強い」という言葉。

たしかに…

上流が強いのはどの産業分野でも当てはまるのですが、農業にも当てはまるのですね。

言い換えると、種苗屋の方が一般農家よりも遥かに強く、品種改良を手掛ける事業者は種苗屋よりも強い。

新潟県の農業の行く末を考えると、十数年のトライ&エラーを乗り越えて初めて結実するかもしれないというリスクは承知の上で、この分野に対する息の長い投資をもまたする必要がありそうです。

色々な意味で、大変勉強になりました。