2024年11月
環境大臣政務官時代の取組が形に…
先日、「国立公園立地自治体協議会」が発足しました。
この協議会の発足は、私が国立公園担当の環境大臣政務官として大山隠岐国立公園にお邪魔した時、大山町の竹口町長さんから「国立公園の更なる活性化に向け、環境省と意見交換ができるプラットフォームを作りたいんです」との相談をいただいたのがそもそものキッカケでありました。
以前の拙ブログでも触れたとおり、その後、何人かの国立公園立地市町村長さん方から話を伺うと、「国立公園が単なる環境保護から、利活用も含めて取り組むと大きく舵を切ってから幾久しい。この間、確かに環境省の運用も弾力化されたと感じているが、正直なところ、まだまだ堅い運用を引き摺っている印象を受ける。そこで、国立公園を更に魅力的なものにするために純粋に建設的な意見交換ができる場があれば大変ありがたい」との同様の意見があり、その架け橋になればと、竹口町長さんが進めるそのプラットフォームづくりをほんの少しだけ手伝わせていただきました。
あの時から約1年半…
220を超える市町村長さんのご賛同を賜り、発足できたのは実に心強いばかり!
幸いにも、環境省側は同期の五十嵐政務官が引き受けて下さいました。
さぁ、世界レベルの質を誇る国立公園への脱皮に向けた一歩が踏み出されました。
私も側面支援を続けていきたいと思います。
贅沢な収穫祭
「光る君へ」の世界
流觴曲水。
今年の大河ドラマ「光る君へ」の中でも登場した優雅な遊び。
辞書には「屈曲した小川の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れ過ぎてしまわないうちに詩歌を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び」とあり、「中国晋代、王羲之が会稽の蘭亭で文人を集めて催したものが有名」とされております。
そして、その蘭亭を調べると「中国浙江省紹興市の南西、蘭渚(らんしょ)にあった亭(あずまや)である」と出てくるのですが、紹興産の座石や紹興の職人さんの手による紹興産の石瓦で葺かれた亭などで極力忠実に本場の流觴曲水を再現した空間が三条市にあります。
それが日本で(どころか中国も含めて)初めてとなる大漢和辞典を編纂した諸橋轍次博士の記念館です。
ここでは毎年、流觴曲水が開かれるのですが、参加できる方は「諸橋轍次博士記念漢詩大会」受賞者のみ!
今年の参加者は高校生を除けば、皆さん新潟県外の全国各地から集った方々ばかり!
大変ありがたいことですが、来賓の立場で末席を汚すのは心苦しいばかりです…
ただ、一度は是非とも体験していただきたい!
皆様方の豊かな詩想をぶつけてみませんか?
お待ち申し上げております。
燕三条と世界の距離感
先日、燕三条地域のとあるイベントを覗いていたところ、コンセプトデザインが相当練られた素敵なモノ(コト⁉︎)に出会いました。
それが写真にある「くみ木の森」。
私の言葉では説明できないので、当該ホームページから説明を拝借すると、「「くみ木の森」は雪国新潟の
天然ブナの間伐材を使った、子どもの感性を育てる
おもちゃブランド。くみ木と子どもの成長と森の保全。3つの要素が1つの輪となり、やさしい循環をつくります」とのデザインコンセプトの下、「くみ木と絵本、歌とアニメーションが組み合わさり、見て、触って、感じて、つくる。聞いて、読んで、覚えて、歌う。形と言葉に導かれ、想像力と好奇心にワクワクするうち、いろんな力が目覚めていく。森から生まれたくみ木の絵本は、子どもたちの成長にずっと寄り添いつづけます」というもの。
(言葉には限界があるかもしれませんので、是非一度「くみ木の森」のホームページを覗いてみてくださいませ。特に、赤ちゃんが産まれたお宅、知り合いに赤ちゃんができた方には、オススメです)
このコンセプトデザイン(何となく「製品」とか「商品」という言葉に収めてしまっては違和感があるので、敢えてこの表現で…)そのものが卓越しており、それだけで感心しきりなのですが、「さすがは燕三条地域発のブランディングだな…」と更に感心したのは、世界3大デザイン賞の1つ「IFデザイン賞」を獲りに行き、見事受賞していること!
話を伺うと、最近ではドイツ語だけでなく英語でも申請可能なようですが、それでも「IFデザイン賞を獲りに行こう!」と着想を得ることが素晴らしく、そして何よりも燕三条地域らしいですよね。
久々に心が震えました。