この地に尽くす!〜国定勇人(くにさだいさと)の日記〜

自由民主党新潟県第4選挙区支部長(前三条市長)の国定勇人(くにさだいさと)です。 自分の思い、日々の活動、第4選挙区内の様々なこと、プライベートなことなどを徒然なるままに書き綴ってまいります。 気楽にお付き合い下さいませ。

2024年08月

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都市鉱山。

少し古い引用となりますが、平成26年版環境白書には「廃棄された家電製品などに含まれるレアメタル(希少金属)などの金属鉱物は資源として循環的に利用される可能性を有していることから、いわゆる「都市鉱山」と呼ばれることがあります。世界の埋蔵量に比べると、我が国の都市鉱山の比率は、たとえば銅では8.06%、レアメタルといわれるリチウムでは3.83%です。他方、平成21年に再生利用されずに処分場に埋め立てられた金属系廃棄物の量は、一般廃棄物で約53万トン(発生量の約34%)、産業廃棄物で約23万トン(発生量の約3%)となっています。このほか、使われないまま家庭で保管されている製品も相当数に上るといわれています」と記述されており、まだまだ伸びしろがある注目すべき資源です。

ところで…

この都市鉱山はどこで採掘されているかご存知でしょうか?

少なくとも私は知らなかったのですが、新潟市西蒲区の障がい者施設にその採掘現場の1つがあったのです。

この度ご縁をいただき、採掘現場を拝見させていただいたのですが、まず驚いたのは、小型家電を分解分別する職人さん(=障がい者の皆さん)の手際の良さと集中力、そして整理整頓が徹底された職場環境!

私も少し体験させていただいたのですが、スピードたるや天と地ほどの差がありました…

そして、障がい者福祉的観点で最も感心したのは、就労継続支援B型事業所であるにも関わらず、職人さん全員に最低賃金相当の工賃を達成できているということ!

私も市長時代、工賃の賃上げには、社会福祉法人の皆さんと一緒にかなり研究を深め、挑戦を繰り返してきましたが、残念ながら最低賃金には遠く及ばない状態に留まっていただけに、このことが如何に画期的なことなのかがよく分かります。

都市鉱山の新たな発掘(=資源の有効活用)と障がい者福祉の充実がこんなにも親和性があるだなんて!

目から鱗の体験でした。

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三条市のみならず、燕三条地域の市民性を形成するのに最も貢献していると申し上げても決して過言ではない三條新聞を今は亡きご主人とともに二人三脚で築き上げてこられた山崎節社長さんがこの度逝去されました。

心より哀悼の意を表します。

拙ブログに書き綴ることではないことは重々承知の上ですが、一方的に心の同志だと思い込んでいた方なので、こうでもしないと何やら落ち着かず、皆さんを巻き込んで申し訳ございません。

改めて、謹んで生前のご功績を偲びつつ、哀悼の誠を捧げます。

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熱中症対策も環境省の大切な仕事の1つです。

熱中症予防として「身体を冷やす」ことは大切です。

そのためには、首回り、脇の下、太腿の付け根を冷やすことが効果的とされております。

でも、それを私自身が実践していたのかといえば、さにあらず…

何となく、冷房が効いているところを探すのに精一杯で、なかなか便利グッズに手を出すことを躊躇っておりました。

ただ、この炎天下、背に腹は変えられず、遂に手を出してしまいました!

いやぁ、なかなか機能的なのですね。

街中で見かける理由が分かった気がします。

もっと早くに手を出していれば良かったです…

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東日本大震災後、急速に進んだ太陽光発電。

その太陽光パネルが約10年後には耐用年数を迎え、一気に廃棄物処理が急増することが懸念されております。

もちろん、環境省では、経済産業省とも十分連携しつつ、法的枠組みの創設も含め、適切な処理体制の構築に向けた検討を加速化しているのですが、できれば太陽光パネルについても最終処理(埋立処分)するのではなく、資源循環に持ち込みたいところなのですが、太陽光パネルに使われている接着剤がこれまで資源循環の阻害要因となっておりました。

それが…

それがですね。

この世界的課題を解決する技術開発に成功した会社が北九州市に現れたのです。

その名は「新菱リサイクルテック」さん。

この企業さんの長年にわたる技術開発が功を奏し、接着剤を完全除去し、ガラスはガラスに、稀少金属は稀少金属に完全なる資源循環を軌道に乗せることができるようになりました。

私たちも冒頭申し上げたとおり、太陽光パネルの資源循環に向けた環境づくりを急がねばなりません。

試行錯誤を繰り返しながらも、世界最先端の資源循環国を達成して、その技術やビジネスモデルのデファクトスタンダードを勝ち取りにいきたいと思います。

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「七色の煙」「死の海」と化した劣悪な環境汚染から見事なまでの自然環境を取り戻した北九州地域。

その過程の中で、北九州地域はただ単に自然環境を取り戻すことに留まらず、資源循環に向けた取組にも果敢に挑戦いただきました。

その一つが、当時全国的に社会問題化していた高濃度PCB廃棄物の取扱い。

なかなか理解醸成いただくことが困難なこの高濃度PCB廃棄物処理の広域受入れについても、全国的な課題を克服すべく手を挙げていただきました。

このことがいかに困難な道のりであったかは、受入れの決定に至るまでに開かれた住民説明会の回数が数百回レベルに達したことからも容易に推察できます。

北九州での広域処理については、本年3月末にお陰様で無事役割を終えることができたのですが、せめて感謝の思いを直接お伝えしたいと、先日、北九州市の武内市長さんのところへお邪魔させていただきました。

この局面において私たちが成し遂げなければならないのは、いささかのトラブルを起こすことなく解体工事を完遂して有終の美を飾ることです。

それこそが長年にわたる北九州地域の皆様方への感謝の具現化だと思っております。

そして、それは最後まで広域処理を続けていただいている室蘭市さんへの信頼醸成にも繋がるものと確信しております。

いずれにしても、北九州市民の皆様方、これまで本当にありがとうございました。

これからも引き続き宜しくお願い申し上げます。

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