この地に尽くす!〜国定勇人(くにさだいさと)の日記〜

自由民主党新潟県第4選挙区支部長(前三条市長)の国定勇人(くにさだいさと)です。 自分の思い、日々の活動、第4選挙区内の様々なこと、プライベートなことなどを徒然なるままに書き綴ってまいります。 気楽にお付き合い下さいませ。

2022年09月

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副大臣、政務官の公職に就くと、在京当番という「仕事」が待っています。

これは、副大臣、政務官が輪番制を取り、必ず誰か1人(在京当番に当たる者)が深刻な事態(想定される主なものは例えば東日本大震災のような自然災害)が発生した際、速やかに当該省庁に駆け付け、大臣を補佐し、或いは首相官邸に張り付かなければならない大臣の命を受け、当該省庁の留守を預かる、その備えを一瞬たりとも途絶えることなく続けるというもの。

つまり、在京当番という「仕事」は、万が一の事態に備え、当該省庁(私であれば環境省)に1時間以内に駆け付けることができる範囲に居続けることそのものということになります。

で、少なくとも環境省の在京当番は20時から翌20時までの24時間。この24時間は環境省から1時間以内の場所に居続けなければなりません。

では、この在京当番の時間帯はどうやって過ごすのか?

これは人によって異なると思いますが、ここでは私の基本的考え方をご紹介したいと思います。

市長時代は具体的な公務日程が入っていようがいまいが、いわゆる勤務時間中(市長には、国会議員同様、或いは企業の役員同様、勤務時間という概念はありませんが…)は市長室に極力居続けるように心掛けていました(逆に勤務時間外は速やかに退庁しただけでなく、仕事を思いついても翌朝まで仕事を振るのを我慢していました)。

それは、行政執行権を持つ最高責任者である以上、何らかの事務事業遂行上の意思決定を下す必要がいつ何時訪れるか分からないからです。

他方、政務官は、先日も紹介したとおり、最高責任者であり、最終意思決定権者である大臣をお支えする立場であり、(曖昧な運用なものの)スタッフ職にしか過ぎません。

政務官就任以来、幾つか仕事を仕込み始めているのですが(形が見え始めましたら、随時紹介してまいります)、それとて毎日政務官室に足を運び、あれこれ指図するような性格のものではありません。

もとより、「省庁の盲腸である」と揶揄された政務次官の系譜を踏む政務官という職責を自嘲する気は全くありませんし、大役を誇りを持って臨んでおりますが、それを形で示そうと、毎日政務官室に足を運ぶという空回りぶりを発揮してしまいますと、ただでさえ多忙な省員をさらに疲弊させることにしかならないことは、過去官僚として充分認識しているため、それだけは厳に慎むようにしております。

一方、議員会館は議員会館で、具体的な政務日程が入っていなければ、基本的には議員本人がいない方がいい前提でルーティンが組み立てられているので、こちらはこちらで無理に通うことを厳に慎むようにしております。

というわけで、私にとって在京当番は政務、公務が入らない限り、環境省にも、議員会館にも、自民党本部にも行かず、自己啓発の時間に当てるようにしています。

ちなみに、今日のお昼過ぎまでがまさにその状況!

本を読んだり、環境省所管の新宿御苑を観に行ったり、とにかく有意義な時間に変貌させてまいります。

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そろそろ、先週の岸田総理の新潟視察に関する話題の千秋楽を…

総理が最後に訪れた視察先は、私がお世話になっている選挙区で先駆的な農業に取り組んでいる白銀カルチャーさん。

私もこれまで政治活動としての訪問ばかりで、先の参院選でも「今度こそは取り組んでいる事業の勉強にお邪魔させてください」と申し上げた矢先だったので、絶好のタイミングとなりました(限られた時間でしたが、本当に理解が深まりました。本当にありがとうございました!)。

その後は引き続き、その場所で様々なジャンルの方々が岸田総理を囲んだ車座トーク。

そのメンバーも、白銀カルチャーさんに加え、同じ新潟市秋葉区の越後天然ガスさん、三条市の日の丸観光タクシーさんと、5人中3人が私がお世話になっている方々ということもあり、自分自身のための車座トークなのでは⁉︎と思ってしまうほど、実りのあるものとなりました(大変ありがたいことに、日の丸観光タクシーさんが自己紹介で私を取り上げていただいたのですが、僅か半日の総理視察の間に2度も私の名前を取り上げていただいたお陰か、このときには、岸田総理が付近を見回しながら私の姿を確認する光景が…流石に恐縮しております…)。

ちなみに、テーマはエネルギー価格を始めとする物価上昇が与える影響だったのですが、越後天然ガスさんに至っては卓越した経営手腕を発揮されて、逆に一部ガス価格の値下げにまで踏み切ったりしているなど、何とかこの難局を自らの経営能力で乗り切ろうとされている事業者さんばかりの人選だったので、平均的な価格高騰の実感が岸田総理に伝わったのかどうかだけが心配な事柄でした。

それにしても、素晴らしい経営者の方々ばかりだったのですが、いったい誰が人選をしているのでしょうね。

さすがに、新潟県がチョイスしているのかしら…

そうだとすると、新潟県の選定眼に天晴!と申し上げたい。

こうして地域単位で活躍している方々をしっかり把握できていれば、そこから生まれる政策に狂いは少なくなります。

かなり安心しました。

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先週の岸田総理の被災地視察の際、「河川区域内の土砂浚渫や高低木除去、除草といった日頃からの維持管理がどれだけ災害度合いを軽減させることに貢献しているかということを理解していただきたい」と知事や市長さん、村長さんや区長さんが異口同音に岸田総理に訴えられていたのが印象的でしたが、維持管理は防災上も極めて重要な要素であります。

どころか、維持管理は景観保全にも大きく貢献するだけでなく、親水空間の創出にも直結するので、多面的にプラスに寄与することは、もはや論を待たないところであります。

にも関わらず、こうして声高に維持管理の必要性を全国各地で継続的に唱え続けなければならないのか…

答えは実にシンプル。

維持管理には人々(官民問わず、とにかく「人々」)の弛まぬ不断の取組が必要不可欠だからです。

写真は加茂市内を流れる加茂川。

同じ地点での同じ日時での左右両岸を撮影したものです。

右岸はタイトルの「小鳥さえずる小川と私」さんが維持管理していただいております。

と簡単に書きましたが、何と僅か4人のメンバーが1日も欠かすことなく毎日‼︎!、草取りをしているのだとか!

しかも例えば、堤防の法面は、時にはロープを使い、時には機械除草も自分達でやった上で!

これだけの労力を懸けて漸くこの素晴らしい親水空間を維持しているのです(ちなみに、このチームの素晴らしさはネーミングセンスもさることながら、カッコいいホームページをフリーサイトで立ち上げ、情報発信もしていること!是非覗いてみてくださいませ)。

と書いてしまうと、「自分達には無理じゃないか」と思われてしまっても致し方ありません…

このハードルの高さを機械力と組織力を組み合わせて、自分達仕様に融通無碍に変化させるシステムを構築していくのが私たち政治家の出番だと思っております。

今度、国土交通省の水管理・国土保全局の皆さんとこの最適解探しに取り組んでみたいと思います。

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引き続き、岸田総理による被災地視察の続きを…

今回の被災地視察に同行していると、高橋村上市長と谷防災担当大臣との会話の流れから、大変光栄なことながらも、何故か私が岸田総理との会話に僅かな時間、加わることに…

私からは、先日のブログでも申し上げたとおり、今回の災害ボランティアの経験から、「土石流災害の場合、スコップ中心の災害ボランティアは難しい。まずは(同じ災害ボランティアでも)重機による流木や巨石の除去が必要」ということを咄嗟に申し上げたつもりです。

(ちなみに、咄嗟の発言の出番だったので、上述の趣旨をかなり婉曲な表現で申し上げることとなったので、「つもりです」と書いたほど伝えきれたのか心配だったのですが、本日、私が所属している志帥会の会合で、来県の御礼も兼ねて谷大臣に同趣旨のことを申し上げたところ、十二分に伝わっていたので、胸を撫で下ろしているところです)

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これを機に、災害ボランティアの望ましい在り方(入るべきボランティア種別の順番など)についても、議論が深まることを期待しています。

ちなみに、写真は、私が災害ボランティアとして現地入りしたときと岸田総理視察時との約1か月間のビフォーアフター。

かなり土砂撤去が進んでいることをご確認できるかと思います(ちなみに、小岩内地区の皆さんは全世帯、仮設住宅に入居することとなっているようです)。

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この日曜日の岸田総理による最初の被災地視察先は災害廃棄物仮置き場でした。

この災害廃棄物仮置き場ですが、奇しくも岸田総理が訪問された同日を以って搬入が締め切られることとなっておりました。

それだけ、今回の災害が局所的なものであったということなんだと思います。

それにしても、この災害廃棄物仮置き場、整然と分別されていると思いませんか?

これは、災害廃棄物関連が環境省所管であり、関東環境事務所を中心にリエゾン機能が働いたからだと申し上げるつもりは毛頭ありませんが、被災された方々の葛藤を乗り越え、よくぞここまで分別が進んでいると感嘆せざるを得ませんでした。

何故ならば、私も数日後に同地に災害ボランティアとしてお手伝いに入りましたが、分別することの大変さを痛感したからです。

でも、私の経験上、これは大正解。

私は東日本大震災から数ヶ月後に三条市を襲った7.29水害の際、災害廃棄物担当部局の反対を押し切って、被災者宅での分別を求めず、仮置き場での運搬業者による分別を求めることとしましたが、これが大失敗…

仮置き場への搬入過程が目詰まりを起こし、被災者宅の復旧にかえってマイナス効果を発揮することとなったからです。

実際、その後、東日本大震災の被災地視察に訪れても、(一見無慈悲に思える)被災現場での分別徹底を求めた市町村ほど、災害廃棄物処理が迅速に進み、その後の復旧復興の歩みを大きく左右することとなったのですから…

そんなこともあり、今回の災害廃棄物仮置き場での総理視察では、あまり深掘りした議論には至らずに終わりましたが、私はこれで良かったと思っています。

さて、次回は被災地の時系列比較を…

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