国政選挙に臨むに当たり、自分の政治信条或いは政治家としての立ち位置とは何か?ということを改めて自分自身に問い直し、比較的スムーズに出てきた答えが「この地に尽くす!」というシンプルなものでした。
このシンプルな政治的スタンスを聞いて、「代議士とは天下国家を論ずるものだ」「外交や防衛、金融政策を含むマクロ経済対策といった国レベルでなければ携わることのできない分野にこそ、代議士は取り組むべきだ」と違和感を覚えた方々もいらっしゃるかもしれません。
たしかにそうなのかもしれませんし、私自身、そうした分野に無関心であり続けようとも、避け続けようとも思っているわけではありません。
しかしながら他方で、私は三条市長を約14年務めた中で、①高度経済成長期から安定経済成長期へと移行して幾久しい我が国においては、それに合わせて東京一極集中型から地方分散型に更に加速度的に移行すべき(高度経済成長期においてあらゆる資源を地方から東京へと集中させることは止むを得ない面がありましたが、それは四半世紀も前に終焉を迎えているのです)、②ただし、その方法は東京から地方に資源を単に移転する形を取るのではなく、日本国内のあらゆる地域がそれぞれ持つ歴史、文化、資源に磨きを掛ける形でそれぞれの地域のみが持つことのできる独占的価値を創造する形を取ることによるべき(この結果、我が国には地域それぞれの多様性も生まれ、しなやかでタフな安定経済成長期に相応しい国家構造(江戸三百諸侯によって地域色が花開いた江戸時代の日本、或いは現代ヨーロッパのようなイメージ)が実現できます)、③少なくとも、新潟では、もっと具体的な地域のまとまりで申し上げれば、横越、亀田、新津、小須戸、白根、田上、加茂、三条、栄、下田、見附(、今町)、中之島、栃尾の各地域では、そうした上記②の手法でまだまだ他の地域、他の国にはない独占的価値を創造する伸びしろがあるのは必至であるため、ハード、ソフト両面にわたる政策群をすぐにでも整え、展開すべき(いささかの自負心を込めて言えば、三条、栄、下田の各地域はこの14年間に及ぶ取組の中で独占的価値を生み出し始めております)、と心底感じるようになりました。
だからこその「この地に尽くす!」。
それぞれの地域が持っている潜在可能性を引き出し、それを現実のものにしていく。
「潜在」から「顕在」へと化けさせるこのお手伝いを私はしたいと思いを定めました。
では、「この地に尽くす!」の担い手に相応しいと思えるかもしれない首長の道ではなく、国政に挑戦することとしたのか…
これについては改めて書き綴りたいと思います。
(「この地に尽くす!」の政治的スタンスの中には、子育て、教育、医療、福祉といった独占的価値の創造とは異なる分野のもの、或いは独占的価値の創造を効果的に生み出す都市基盤の整備ももちろん含まれますが、これについても改めて書き綴るつもりです)