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私のYouTubeチャンネルで現在配信中の「ものづくりの火を絶やすな!」シリーズも、今晩18時から配信する第3回が最終回。

燕三条工場の祭典の胎動にも繋がる今回もお見過ごしなく!

ところで…

話がてんこ盛り過ぎて、動画内で言及しきれなかった(初回で撒いたネタを回収しきれなかった)重要ポイントがありまして、それを本稿で補足説明したいと思います。

それは初回で言及していた「かつて世界的な刃物産地として讃えられたゾーリンゲンにおける作り手の消滅危機を三条は回避することができたのか?」というもの。

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答えは「回避できた!」です。

動画内のホワイトボードにもあるように、庖丁工房タダフサさん単体でみても、従業員数(全てが鍛治職人さんではありませんが…)はここ8年間で12人から32人に約3倍となっております。

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産地全体からしても、三条市が直接関与した新規鍛治人材育成事業だけでもここ8年間で10人以上を輩出しておりますし、それ以外のルートでもあちらこちらから「職人志願者が自分の工房にも来た!」という声が聞こえてくるようになりました(そういえば、私のInstagramで紹介した増田切出工場さんにも女性の職人の卵が修行していましたね!)。

伝統産業の核心は人です。

この人の求心力を手に入れることができ始めた三条、或いは燕三条地域(燕三条地域全体の人材獲得に関する論考はこちら)は持続可能性に希望の光を見出すことができたと言っても過言ではありません。

これから先は、この世界に飛び込んで来てくれた彼ら彼女らがより誇りを持てる環境を構築することができるかです。

その取組もまた、既に挑戦が始まっているところでありますが、それはまたいずれの機会に…