巡り合わせというのはあるのですね…
「栃尾の織物は必ず反転攻勢ができる。但し、良きキュレーターがいれば…」ということを、中川政七さんとか山田遊さんを引き合いに拙ブログにて主張しようとしていた矢先、ピッタリのこの本が送られてきたのですから…(栃尾の織物については昨日のブログをどうぞ…)
この本「ブランディングデザインの教科書」の著者である西澤明洋さんは、「三条の鍛治業界を何とか再生させたい」「そのために不可欠な存在である良きキュレーター(当時はそんな言葉は存在しませんでしたが、ここでいうブランディングデザイナーのことですね)がどこかにいないものか…」と焦燥感に駆られていた時に巡り会った方でした。
その時の講演内容が新鮮で、斬新で、「これだ!」と思ったことを今でも忘れることはできません。
残念ながら、その当時の西澤さんは私たち三条市の懐事情にとっては既に大きすぎる存在で、直接のご縁をいただくことはありませんでしたが、彼との巡り合いがきっかけで、わらしべ長者的に先述の中川政七さん、山田遊さんに出会い、庖丁工房タダフサさんの一番星的活躍、そして燕三条工場の祭典を通じた産地全体の起死回生的再生に繋がったことを鑑みれば、三条、いや燕三条地域にとっての福の神と言っても過言ではありません。
前置きが長くなりました。
この本、無茶苦茶いいです!
中身は敢えて申し上げませんが(キーワードだけ並べても本質が伝わらない気がして…)、ただ単に1つの企業のリブランディングの本なんだとタカを括らず、当該地域の産業全体、或いはまちづくり、もっと平たく言えば地方創生に携わっていたり、関心を抱いている方々には必ず読んでいただきたいです!
その考え方はもちろんのこと、方法論がかなり明確に示されております。
ということで、全く読書感想文になっていませんが、とにかくおススメです。
しかし、よくぞまぁ、ここまで「言語化」に成功しましたねぇ。
また、お会いしたいな!