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皆さんは「潜り橋(もぐりばし)」という単語を聞いて、何を思い描きますか?

市長になる前の私であれば、高知県の四万十川に架けられているような風情のある文化的価値をも有する橋を想像していたことでしょう(実際、潜り橋(沈下橋)を含む四万十川流域の流通・往来を通じて生じた景観が国の重要文化的景観として選定されているようです。ちなみに、四万十川に架橋されている潜り橋の様子はこちら)。

でも、信濃川に架橋されている潜り橋はそのようなわけにはまいりません。

新潟市秋葉区小須戸エリアに架かる2本の潜り橋「小須戸橋」と「大郷橋」は、氾濫危険水位に達するような大雨が降ると、信濃川を流れる水を著しく阻害し、秋葉区(小須戸、新津の両エリア)、南区の白根エリアの左右両岸地域に外水氾濫の危機を与えるのみならず、その上流域に位置する田上町、加茂市、三条市に対しても少なからず氾濫の危険性を高めてしまいます(実際、平成23年の7.29水害では、あわや…というところまでいったのですから、その恐ろしさは私たち自身が心底感じているはずです…)

これだけ広範に及ぶ地域に住む私たちが出水期においても安心して暮らすためには、根源的な要因となっているこれら2本の潜り橋の解消を何としても実現していかなければなりません。

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幸いにも、先ほどのリンク先でもご紹介したとおり、小須戸橋の潜り橋解消については大きな一歩を踏み出したところですが、1日も早く完成を見なければなりません。

そして、残る大郷橋の早期事業化を実現しなければなりません。

古来、「水を治める者は国を治める」と言われるほど、治水は私たちの暮らしにとって欠かすことのできないとても大切な事業であり、それは今も昔も変わらず政治の最優先事項の一つです。

私も「水害サミット」を主宰してきた1人として、治水の重要性は痛いほど理解しているつもりです。

単なる美辞麗句ではなく、地べたを這ってでも実行に移してまいります。