この地に尽くす!〜国定勇人(くにさだいさと)の日記〜

自由民主党新潟県第4選挙区支部長(前三条市長)の国定勇人(くにさだいさと)です。 自分の思い、日々の活動、第4選挙区内の様々なこと、プライベートなことなどを徒然なるままに書き綴ってまいります。 気楽にお付き合い下さいませ。

2023年05月

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標題のとおり、それでもなお、竹には価値創造の可能性があります。

淡路島で最後にお邪魔した竹林では、NPOの皆さんの協力で竹が毎年安定的に切り出され、例えば杉本商店さんのような加工業者さんやメンマ加工業者さんの供給元となっているのですが(この伐採、搬出の作業に伴う人件費相当額まで販売収入が至っていない現実から目を背けてはなりませんが…)、このように人の手が入った竹林は美しい空間として新たな価値が創造されます。

こちらでも、各種イベントが開催されているようで、たしかにそれに相応しい空間が形成されております。

この空間を眺めて思い起こしたのが地元田上町の取組。

昨年初めて取り組んだ竹あかりプロジェクト「たがみバンブーブー」が想像を上回る反響を呼び、今年も観光庁からの補助金獲得に成功(実行委員会の皆様、おめでとうございました!)、竹を町のアイデンティティに据えた展開に益々拍車が掛かる勢いです。

ちなみに、田上町ではメンマ加工への挑戦も始めるとのこと。

このような田上町を始めとする負の遺産を正の資産に生まれ変わらせる取組を熱烈支援していく所存です!

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では、竹チップボイラーの運営側は何故竹チップ購入価格を現時点ではこれ以上上げることができないのか?

その疑問を解くために、把握している限り、我が国で唯一竹チップボイラーを運営している洲本市さんにお邪魔してまいりました。

現在、温泉施設の熱源として数多く採用されているのは重油ボイラーです。

しかも、目下のエネルギー価格の高騰で、重油購入価格もまた値上がりし、購入価格だけを比較すると、竹チップ購入価格の方が重油購入価格よりも遥かに安価とのこと…

これだけを伺えば、「だったら、竹チップに切り替える方が合理的なのでは?」と思ってしまうのですが、事態はそれほど単純ではありません(そして、このことが竹チップボイラーがこれまで普及してこなかった理由でもあるのですが…)。

実は竹には「カリウム」が多く含まれているため、竹を大型のボイラーで燃焼させると「クリンカ」と呼ばれる溶岩が発生し、焼却炉の耐火材などに張り付いてしまいます。そして、このクリンカを剥がす際に、耐火材が損傷し、焼却炉が破損してしまうのです。

ボイラーそのものを破損させないようにするため、人力によるこまめな炉内掃除が必要となります。

これが基本メンテナンス不要の重油ボイラーとの決定的な違いとなっており、この人件費が上乗せされる分、トータルの運用コストが重油ボイラーのそれを上回ってしまうというのです。

私はここに政府の、環境省の関わっていく要素があると思うのです。

つまり、クリンカを発生させる原因となるカリウムを減らす方法の確立とその社会実装、この調査研究と実証試験こそが環境省がこの分野で果たす役割だと思うのです。

ということを視察を通じて、随行省員とも意識を共有したところですが、何とか現実化し、全国で困っている放置竹林を宝の竹林に変えていきたいと思っています。

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かつては様々な用途に加工され、重宝がられた竹。

しかしながら、時代が経るにつれ、安価で加工もしやすい竹製以外の代替品が様々な竹製品を駆逐し、それに伴い、竹林へ足を踏み入れる頻度が激減し、今となっては、数多くの地域で竹林は荒れ放題となり、いわゆる放置竹林として問題が顕在化しております。

この竹に資源としての価値を再び与えることはできないか…

この可能性に果敢に挑んでいる、しかも脱炭素に資する分野で取り組んでいる地域があるということで、先日、淡路島(淡路市さん、洲本市さん)にお邪魔してまいりました。

まず向かった先は淡路市内にある杉本商店さん。

工場に掲げられた看板に「竹買います」との力強い謳い文句が!

期待が一気に膨らみます。

伺ってみると、土壌改良剤、堆肥としての竹加工は順調な滑り出しのようで、この部門が経営を支える主たる分野のようですが、私たちが注目しているのは、同社が全国に先駆けて挑戦している竹チップボイラー用の竹チップ。

こちらは残念ながら、まだまだ独立採算への道のりは険しいとのこと…

しかも、全国で竹チップボイラーが稼働しているのが洲本市さんにある温泉施設1ヶ所のみであることが原因で、竹チップボイラー導入施設箇所が拡大していけば採算が取れるようになるのかと思えば、さにあらず…

そもそも生産コストに見合う販売価格が現時点ではそもそも設定できないというのですから、事態は深刻です。

それでは、何故、竹チップボイラー側は購入価格の値上げに踏み切れないのか…

次回はその点に触れてみたいと思います。

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世間的には人気番組「情熱大陸」にも出演し、プラントハンターの異名を持つ、個人的には植物を介した空間デザイン、「コト」デザインに長けた方だと思っている西畠清順さん率いる「そら植物園」さんに、先日お邪魔してまいりました。

西畠さんの卓越した構想力、そしてそれを実現するために不可欠な人的ネットワークには、お会いする度に圧倒されるのですが、今回の訪問でもそのとおり!

しかも、現在の関心分野は脱炭素を取り巻くフレームワークの確立にあるようで、しかも偶然居合わせた方々とその確立に向けコミュニティを組んでいるようで、まさに今の私の仕事のど真ん中!

こういう偶然の機会の一致の連続は「何か」が始動し、結実する瑞兆であることは、私の乏しい人生経験でも知っています。

さて、どんな動きとなるのか…

乞う、ご期待!

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昨日の続きを…

三条市立大学には開学後何度かお邪魔して、シャハリアル学長を始め、大学関係者の方々とは少なからず意見交換をさせていただいているのですが(岸田総理の視察もありましたし!)、隣接している三条看護・医療・歯科衛生専門学校の方は、ご案内を何度か頂いているものの、国会日程やあれやこれやで訪問する機会を逸したままでした。

そのような中での学園祭!

これはお邪魔しなければならないでしょう!と一介の来場者として開学後初めてお邪魔させていただきました。

いやぁ、実に感慨深い…

恐縮なことに副校長先生に発見され、そのままご案内いただいたのですが、開学前の無機質な備品が今や学生にとっての大切な教材として生まれ変わり、表情を変えて置かれていると隔世の感を禁じ得ません。

この春には初の卒業生を輩出した同校。

試験合格率、就職率とも素晴らしいスタートを切ることのできた同校ですが、燕三条地域、県央地域の就職率は4割強とのこと。

来年春の県央基幹病院開院後はかなり就職環境が変わると思いますが、公設民営である同校には、県央地域内での就職の更なる後押しを期待したいです。

何はともあれ、本当に初訪問できて良かった!

アポなし訪問にも関わらず、ご対応いただいた皆様に心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

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