この地に尽くす!〜国定勇人(くにさだいさと)の日記〜

自由民主党新潟県第4選挙区支部長(前三条市長)の国定勇人(くにさだいさと)です。 自分の思い、日々の活動、第4選挙区内の様々なこと、プライベートなことなどを徒然なるままに書き綴ってまいります。 気楽にお付き合い下さいませ。

2022年04月

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雪国に位置する都道府県、市町村のみが住民の暮らしを守るために毎冬実施するのが除排雪という行政サービス。

私の国会初質問でも、実際の除排雪に要する費用と国のナショナルミニマム的な財政裏付けの間に相当なギャップが生じている結果、これらの地方自治体が毎年のように、自主財源を持ち出さざるを得ず、雪の降らない地方自治体では経験することのない財政の不安定さに苦しんでいる実情を、三条市や加茂市を例に取り上げ、特別交付税の改善を取り上げたところですが、「私たちは三条市や加茂市どころではないのです!」と泣きつかれたのが新潟市さん。

実際に話を伺ってみると、目を覆いたくなるほどの状況でありました。

毎年必ず発生する除排雪費用のうち、ナショナルミニマムを達成するための地方交付税制度によって手当されている交付税交付金の補填割合が平均しても2割に満たないのですから…

ということで、昨日、新潟市に関係する国会議員が新潟市長さんに随行する形で、党本部の麻生副総裁、鈴木財務大臣、そして担当省庁の総務省に、具体的な改善提案を持ってご説明に上がりました。

今回の提案の最大のポイントは、本丸中の本丸である普通交付税そのものに切り込んだこと!(私が国会質疑で取り上げたのは云わば搦め手ともいうべき特別交付税でありました)

しかも、誰からも後ろ指を指されない客観的データも具備した上で!

再来月にも出るであろう結果を待ちたいと思います。

それにしても…

新潟県第3選挙区の斉藤ひろあき代議士の仕事の早さ、地に足の付いた仕事の進め方には、本当に脱帽です。

良き先輩に恵まれました!

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この週末に地元に戻って色々なところに顔を出していたところ、東京五輪に出場したカヌーの當銘選手に偶然お会いしたので、「アーネストさんとの所属契約ができて本当に良かった!それ以外にも、三条市内の幾つかの企業さんからも支援の申し出があるみたいでホッとしています」と声を掛けたところ、事はそれほど単純ではないみたいで…

どうやら、五輪出場選手といえども、自分達で良きコーチを見出し、見出すだけではなく、そのコスト(人件費など)も自ら面倒を見なければならないようなのです…

文化芸術はもとより、スポーツの分野においても、専念できる環境を作り上げるのがかくも難しいものかと改めて気付かされました…

まずは當銘選手をパリ五輪出場に向け専念できる環境づくりのお手伝いをしていかなければなりませんが、公助や共助の世界でお手伝いできる制度設計ができないものか、今しばらくお時間をいただきたいと思います。

とにかく…

當銘選手を一緒に応援しましょう!

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福島県浜通り地方の復興状況視察報告もそろそろ最後に…

浪江町にあった請戸小学校。

海岸すぐそばに立地する同小学校は、見ての通り、津波によって壊滅的な被害を受けました。

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にも関わらず、発災当時に在校していた児童、教職員は全員命を繋ぐことができました。

しかも、校舎に止まっての避難ではなく(二階建て校舎の二階床上十数センチまで津波が襲ったので、校舎内避難であれば、どのような結果になっていたのか分かりません)、発災5分後には校庭で在校全児童の点呼を終え、遥か1キロ超先の小高い山を目指し、道中横切る国道では我が子の引き渡しを求める親御さんの要請を断り、心理的には受け入れがたい回り道での登山道を選択して、よる安全な場所に避難誘導したという、完璧なまでの状況判断の数々を下す形で…

私も水害発災時に陣頭指揮を執った経験がありますが、もし同じ環境に置かれた場合、ここまで正常性バイアスを乗り越えて、冷静な判断ができたかと自問自答すれば、私にもできる!とは決して断言できない、それほどの完璧な対応と言わざるを得ません。

なぜ、そのような判断ができたのでしょう…

今後のためにも、その場面場面における決断に至るまでの内面の心情をしっかりと記録するべきです。

いつか近いうちに、当時の先生方からヒアリングをしたいと思った意義深い視察となりました。

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今週月曜日に同期同士で行った福島県浜通り地方の復興視察の報告の続きを…

今回報告の舞台は南相馬市(プラス浪江町)。

南相馬市といえば、東日本大震災発災時、南相馬市から三条市へ集団避難(3月16日から17日にわたり、500人近い被災された方々がバスに分乗し、着の身着のままで避難してきました)されて来られて以来、極めて深い間柄。

そういう間柄だからこそ、南相馬市の現在を生の言葉で聞かせていただけるだろうと、趣旨を予め申し上げ、南相馬市長さんを始めとする南相馬市の皆さまから貴重な意見交換の場を設けていただきました。

こうした私たちの願いを叶えるべく、よくある視察資料ではない、真の意味での「市民感情」に触れることのできる資料と説明で応えていただき、本当に有意義な場となりました。



生の声といえば、今回の視察で最も期待していた場の1つが浪江町立なみえ創生中学校の校長先生との意見交換。

実は、この校長先生のご家族が、先に触れた集団避難で三条市に来られ、我が家の近くで数年間長期避難されたことが縁で家族ぐるみのお付き合いをさせていただき、校長先生が震災後今日現在に至るまで、僅かな期間を除けば、浜通り地方の現場でずっと子ども達の様子を見続けてきたことを知っていたからです。



生々しい意見交換だったので、その内容を詳らかにすることはできませんが、現場の声を直接聞かなければ決して知ることができなかったであろう数々の実情を知ることができましたし、併せて支援の難しさという重い宿題を課せられた、いずれにしても本当に意義深い貴重な機会となったことだけは報告させていただきます。

やはり現場の空気を直接感じるのは必要ですね…

これは私の「この地に尽くす!」実行にももちろん通ずること。

気持ちを引き締め直して、地元を回りたいと思います!

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福島浜通り地方の復興視察。

まず最初に訪れたのは、三条市長時代に個人的にも大変お世話になっただけではなく、東日本大震災発災時の的確な陣頭指揮や迅速な復興で獅子奮迅の活躍を遂げたほか、全国市長会長として国土強靭化の頼もしい旗振り役として、新型コロナ禍にあっては他市町村を圧倒する猛烈なスピードでワクチン接種を進めた相馬市の立谷市長さん。

到着して驚いたのは、住宅のあちこちの屋根にブルーシートが被っていたり、道路の凹凸が激しかったり、免震構造の市役所と駐車場との段差が甚だしかったりと、あちらこちらの傷跡が未だ生々しいこと…

恥ずかしながら、私の記憶からはかなり薄らいでしまったのですが、先月相馬市を襲った地震の揺れは東日本大震災のそれよりも激しく(震度6強)、視察にお邪魔した段階では、未だ数多くの被災世帯の罹災証明が調査中であり、まだまだ復旧段階にありました…

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そんな発災直後の臨戦態勢にあったにも関わらず、気丈にも、東日本大震災からの復興や現時点での課題を冷静に説明いただいた立谷市長さんには申し上げる言葉もありません。

それにしても、地震の揺れが東日本大震災のそれよりも激しく、その分だけ東日本大震災以上の地震由来の被害が出ているにも関わらず、私たちの関心には乗りにくいだなんて、私たちは如何に移ろい易いものなのでしょう…

せめて、立谷市長さんが僅かに漏らした弱音に少しでも貢献できればと、本日、国土交通省港湾局さんから話を伺い、後日、水産庁さんから話を伺う予定です(そういえば、以前長岡市長さんからお預かりしていた長岡花火の宿題ですが、何とかいい形でお返しできそうです。何事も地道に一歩一歩…)。

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