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木質バイオマス発電の最先端を突っ走る真庭市さんの挑戦は、他の再生可能エネルギー分野にも及んでおります。

その1つが循環確立がまだまだ発展途上の各家庭から排出される生ゴミの活用です。

真庭市さんでは現在、実証実験的に収集エリアを限定して、各家庭から生ゴミを集め、それを液肥(農家の皆さんに還元)と温室効果ガスであるメタンガス(二酸化炭素よりも地球に悪さをします)に分解し、抽出されたメタンガスを熱利用、発電に回すサイクルを確立しつつあります。

この循環が確立すれば、地域と暮らしの脱炭素はかなり前進するのですが、この成否の鍵を握るのが各ご家庭における分別徹底のご協力…

ここが成り立たなければ、循環の第一歩を踏み出せないのですが、この大きなハードルを乗り越えられそうなのが真庭市さんの凄み!

実証実験的に行われているエリアでは世帯協力率が7割を超え、その殆どがプラスチックなどの混入が全くない純粋な生ゴミだというのです。

ご担当の方は「100%にまでなかなか辿り着かなくて…」と謙遜していましたが、この協力率は驚異的ですよ。

さすがに、再生可能エネルギー先進地トップクラスなだけあって、住民意識もトップクラスなんですね。

この取組がうまく行き、我が国のスタンダードにまで持っていければと思いますし、それこそ「地域と暮らしの脱炭素」を主戦場とする環境省の役割です。

しっかりと下支えしていかなければ!と気を引き締め直してまいります。