IMG_0345

先日、三条商工会議所で行われた同会議所主催の脱炭素勉強会。

50社近い方々からご参加をいただきました。

きっかけとなったのは、私たち環境省側からのアプローチではなく、欧州と取引のある市内企業さんが取引先より脱炭素に対する取組状況に関する情報提供を求められ、「脱炭素に対する取組が個々の取引に直結する世界が近々訪れるのではないか?」「海外との取引がある企業をたくさん抱えている地場産業を守り抜くためにも、産業界として広く、脱炭素を取り巻く世界の潮流を学ぶ必要があるのではないか?」と危機感を抱き、相談をいただいたことでした。

まさにそのとおりで、脱炭素に対する各企業の取組の程度と企業間取引の因果関係は不可逆的に、加速度的に緊密なものとなっていると言っても過言ではなく、具体的に危機感を抱かれたマルト長谷川工作所さんのように、事態は既に「脱炭素に対する取組が個々の取引に影響を与えるだなんて、大企業だけの対岸の火事だ」なんて傍観していられる状況ではなくなりつつあります(ちなみに、マルト長谷川工作所さんは、増設した工場には太陽光発電設備を導入したり、様々な箇所に省エネ設備を導入したり、SDGsに向けた取組の見える化を図るなど、かなり先行的に脱炭素に取り組んでいただいております)。

他方で、脱炭素に対する取組のスピードを速め、他に先駆けてその見える化を実現することは、またとないビジネスチャンスでもあります。

いずれにしても、こうして、大企業ではなく中小企業から、大都市ではなく地方からお声掛けをいただくことは「地域と暮らしの環境省」を標榜する私たちとしては大歓迎!

中小企業群から、かつ地方からお声掛けいただいたのは初めてということもあり、ご期待に添えるよう、満を持して、本省の環境経済課長より話題提供させていただきました。

三条商工会議所の本勉強会は数次にわたるとのことで、引き続き、精一杯協力していきたいと思います。

改めて、貴重な機会を設けていただいたマルト長谷川工作所さんに、心から感謝申し上げます。