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先日、三条鍛治道場で、全国の鍛治職人仲間、市内小学生とが一緒になって、五十嵐川で採取した砂鉄を原料に「たたら製鉄」を復元する取組が行われました。

現在では、島根県雲南市や奥出雲町などに僅かに残っているに過ぎない「たたら製鉄」でありますが、この稀少な文化資源を同じ鍛治文化仲間で共有し合う本取組は本当に意義深く、ボランティア的に取り組んでいただいている鍛治職人の皆様には頭が下がるばかりです。

ところで、この「たたら製鉄」ですが、神秘的な魅力を感じることはありませんか?

そもそも「たたら」という発音に意味を結び付けるのは程遠く、「たたら製鉄」に出てくる専門用語であるノロとかケラ、ズクに至っては日本語の語感を既に凌駕しており、私たちの住む世界とは一線を画している印象すら与えている気がします。

そして圧巻はケラが出てくる瞬間。

敢えて例えるなら、母胎から赤ちゃんが出てくるような感じ…

だから、ケラは鉧と書くのでしょうか…

こんな神秘な世界を三条鍛治道場の隣「まちやま」内の鍛治ミュージアムではいつでも触れることができます。

是非ともお立ち寄りくださいませ。