
この日曜日の岸田総理による最初の被災地視察先は災害廃棄物仮置き場でした。
この災害廃棄物仮置き場ですが、奇しくも岸田総理が訪問された同日を以って搬入が締め切られることとなっておりました。
それだけ、今回の災害が局所的なものであったということなんだと思います。
それにしても、この災害廃棄物仮置き場、整然と分別されていると思いませんか?
これは、災害廃棄物関連が環境省所管であり、関東環境事務所を中心にリエゾン機能が働いたからだと申し上げるつもりは毛頭ありませんが、被災された方々の葛藤を乗り越え、よくぞここまで分別が進んでいると感嘆せざるを得ませんでした。
何故ならば、私も数日後に同地に災害ボランティアとしてお手伝いに入りましたが、分別することの大変さを痛感したからです。
でも、私の経験上、これは大正解。
私は東日本大震災から数ヶ月後に三条市を襲った7.29水害の際、災害廃棄物担当部局の反対を押し切って、被災者宅での分別を求めず、仮置き場での運搬業者による分別を求めることとしましたが、これが大失敗…
仮置き場への搬入過程が目詰まりを起こし、被災者宅の復旧にかえってマイナス効果を発揮することとなったからです。
実際、その後、東日本大震災の被災地視察に訪れても、(一見無慈悲に思える)被災現場での分別徹底を求めた市町村ほど、災害廃棄物処理が迅速に進み、その後の復旧復興の歩みを大きく左右することとなったのですから…
そんなこともあり、今回の災害廃棄物仮置き場での総理視察では、あまり深掘りした議論には至らずに終わりましたが、私はこれで良かったと思っています。
さて、次回は被災地の時系列比較を…