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昨日の触れた市区町村長が発令する避難情報の変更を法文上謳ったのが「災害対策基本法の一部を改正する法律」であり、改正によって変化する条文のビフォーアフターが分かりやすく記されているのが上に添付した新旧対照表です。

でも、これは改正法そのものではありません。

改正法そのものはこちら。

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う〜ん…

クラクラする…

でも、これを内閣法制局の審査を受けながら、一言一句誤ることなく(一言一句は改正文そのものに影響を与えるので言わずもがなですが、昨今話題の法文ミスと言われるものの大部分を占める改行の際の一字空けか二字空けかといったものに至るまで…)仕上げるのが各省庁の法改正担当チーム(通称「タコ部屋」)の仕事です。

私も一度だけタコ部屋に叩き込まれましたが、本当に大変でした…

言い訳をすると、一口に事務系キャリアといっても、採用される試験区分は法律職、行政職、経済職に分かれ、私が放り込まれたタコ部屋のメンバーは私を含めて全員経済職だったので、「俺たち所詮リーガルマインドを持ち合わせていないから…」と愚痴を言い合いながら、土日はもちろん正月も返上で法改正作業に没頭したものでした…

でも、本当はこれ、立法府たる国会の仕事ですからね!

今国会で提出法案の不備を鬼のクビを取ったかのように批判する野党の国会議員の皆さんの言動を見ていると、「本当はこうした立法作業は、あなた方の仕事、しかも憲法上の本来的な仕事なんですけど…」と言いたくなってしまうのは私だけではないはずです…

もちろん、霞が関もやる以上はパーフェクトを望まないといけませんがね!

とにかく、かなり大変であることを知っていただきたく、添付してみました(これらの法形式の変更を含めて国会で議論するべき時期が来たのかもしれませんね…)。